大阪・堂島川リバーサイドへ - vol.2 - 2019春 ダイビル本館
結局今年のGWは、ほぼお家で過ごしました。
連休明けの昨日から、久しぶりの出勤。
疲労感の割に、お仕事は遅々として進まず。。。
連休中、ダラダラとしすぎて、体がなまっちゃったみたいです。
さてさて、2019年GW・大阪ぶらり散策、前回の続きです。
大阪・梅田へ - vol.3 - 2019春 阪急阪神百貨店 踊るうどん - 旅とカメラとわたしと。
梅田をブラブラした後は、堂島川沿いのほたるまちへ。
朝日放送テレビ本社のリバーデッキ大階段を見ることができました。
お次は、ほたるまちに向かう玉江橋から眺めていました、ダイビル本館に向かうことに。
こちらは玉江橋から撮影した写真。
写真の右側手前に大阪大学・中之島センター、その奥の高い建物が関西電力本店ビルで、その左奥に見えるのがダイビル本館です。
ほたるまちから、堂島川北側の緑道を東へ進みます。
緑道には、Red & Blue Street のサインが。
ほたるまちのジャズ・レストラン Red & Blueにちなんで、ネーミングライツによって緑道に命名された愛称みたい。
(Red & Blueは、2018年4月に閉店したようです。)
目指すダイビル本館に近づいてきました。
茶色のレンガ造りの低層部に、インテリジェントビルの高層部。
そこで思い出したのが、神戸のこちらのビル。
神戸旧居留地3番の海岸ビルです。
大正7年(1918年)、建築家・河合浩蔵さんにより、旧三井物産神戸支店として建設されましたが、1995年の阪神淡路大震災で全壊。
平成10年(1998年)の改修に際して、全壊時に保管されていた外壁等が低層部に再構築され、上層部に現代的なビルが建築されました。
ダイビル本館も同様で、新旧建築物の合体みたいで面白いですよね。
ダイビル本館
振り向けば、ほたるまちの建物群。
こちらも良い眺めです。
平成25年(2013年)に竣工したダイビル本館。
建設にあたり解体された旧ダイビルは、大正14年(1925年)、渡辺節(わたなべ せつ)さんが設計監督を、門下の村野藤吾(むらの とうご)さんが製図主任をそれぞれ担当し、建設されました。
ネオ・ロマネスク様式が採用され、大阪ビルヂング本館、または大阪商船ビルディングと呼ばれたそうです。
東京の先代丸の内ビルディング(通称丸ビル)、神戸旧居留地の商船三井ビルディングとともに、大正時代の大規模オフィスビルの代表的建築物。
ちなみに当時の姿で現存するビルは、商船三井ビルディング(旧大阪商船神戸支店)のみで、同じく渡辺節さんが設計しています。
商船三井ビルディング(旧大阪商船神戸支店)
商船三井ビルディングも、こちらのブログでご紹介していますので、ぜひ。
ダイビル本館の低層部は、旧ダイビルの外装に使われていたレンガの約80%(約18万個!)が利用され、石材の装飾も可能な限りリユースされています。
18万個のレンガの取り外しに約2ヶ月、モルタルの取り外しと洗浄に約5ヶ月かかっているそうですよ。
正面玄関
玄関上部に掲げられる「鷲と少女の像」。
彫刻家・大国貞蔵(おおくに ていぞう)さんの作品で、大阪市の有形文化財に指定されています。
老朽化、耐震性などの問題から、建物は取り壊される運命にあるのでしょうが。
再利用などの現代の技術で、可能な限り、その姿をとどめた建築が増えていけば良いですね。
今回はこの辺で。
次回、2019年GW・大阪ぶらり散策続きます。
ではでは。
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