尾道へ - vol.2 - 浄土寺
こちら福井は、朝からど〜んよりとしたくもり空。。。
昨日は久しぶりの休日出勤だったので、今日は一日お家での〜んびり過ごそうと思います。
さてさて、2019年9月の広島県・鞆の浦、尾道の港町めぐりの旅、前回の続きです。
旅の2日目は、尾道。
尾道駅をスタートして、尾道水道をパシャパシャとスナップしながら東へテクテクと。
浄土寺にやって来ました。
坂の街・尾道。早速、石階段の洗礼です。
前日、鞆の浦を歩き回って、足腰の筋肉痛が少し残っていますが、・・・
頑張って坂道を上がった先には、良い景色のご褒美が。
いやぁ〜贅沢な眺めです。
山門
推古天皇24年(616年)、聖徳太子によって創建されたと伝えられる浄土寺。
真言宗泉涌寺派大本山の古刹で、山号は転法輪山(てんぽうりんざん)。
山門は、南北朝時代に再建されたもので、国の重要文化財に指定されています。
ご本尊の十一面観世音菩薩と記された提灯が掛かっています。
国の重要文化財に指定される木造の十一面観世音菩薩像が納められていますが、秘仏で一般公開されていませんので、ご注意を。
さて、山門をくぐって境内へ。
本堂
国宝の浄土寺・本堂。
浄土寺は、鎌倉時代の正中2年(1325年)に焼失してしまい、現存の建築物はそれ以降に尾道の人たちによって再建されたものです。
こちらの本堂も、鎌倉時代・嘉暦2年(1327年)に沙弥道蓮(しゃみどうれん)と比丘尼道性(びくにどうしょう)の発願によって再建。
平成6年(1994年)、本堂は国宝に指定されていますが、「建造物と一体をなしてその価値を形成している土地その他の物件」(文化財保護法第2条)として、浄土寺の境内一帯が国宝に指定されていて、国宝の寺と呼ばれるそうですよ。
ちなみに、建物だけじゃなく、境内の敷地も国宝に指定されているのは、京都・清水寺と、ここ浄土寺の2か所だけなんですって!
境内には、ハトがいっぱい!
一時都を追われた足利尊氏が、白い鳩に導かれて浄土寺を参拝して、九州平定や湊川の戦いの戦勝祈願をしたという白鳩伝説が残っています。
白鳩の絵馬がかわいいですね〜。
NHKのブラタモリで紹介されていましたが、伝書鳩による情報伝達が禁止されていた江戸時代、大坂の米相場情報を求める尾道の商人が「お寺にいる鳩だったら怪しまれないだろう」と考えて、浄土寺で伝書鳩がコッソリ飼育されていたのではとのこと。
多宝塔
こちらも国宝の多宝塔。嘉暦3年(1328年)の建立です。
ちなみに、国宝に指定される多宝塔は、高野山金剛三昧院(和歌山県)、石山寺(滋賀県)、慈眼院(大阪府)、長保寺(和歌山県)、根来寺(和歌山県)、そして浄土寺と6塔しかなく、とっても貴重なもの。
上の写真、多宝塔の左に見える石階段。
階段を上がって、より眺めの良い景色を。
多宝塔と尾道水道の眺め。
多宝塔の美しいシルエットと相俟って、ウットリしちゃいます。
今回はこの辺で。
次回、尾道めぐり続きます。
ではでは。
1.浄土寺・山門 2.浄土寺・本堂 3.浄土寺・阿弥陀堂 4.浄土寺・多宝塔